『背中の左側』に痛みがみられる病気・障害
背中の左側を中心に痛みを感じる場合に、発生している可能性のある病気や障害を紹介します。
特に心臓、胃、十二指腸、膵臓など、からだの左側にある臓器の障害において良く見られます。
現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。
病名をクリックすると、病気の詳しい解説ページに移ります。
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心臓の筋肉に栄養を送る冠状動脈に障害が起きて、心臓に送る血液が不足する病気
【主な症状・特徴】
- 胸に起こる発作的な痛み。胸から喉(のど)、左肩、左腕などに広がりやすい
- 背中の左側の痛み
- 胸の痛みが主だが、腹痛、頭痛、動悸、息切れ、吐き気などが見られることも
- 動脈硬化によるものが多い。動脈硬化はコレステロールの摂り過ぎ、糖尿病、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、ストレス、加齢などによって起こる
心臓の筋肉に栄養を送る冠状動脈がふさがり、心臓に血液が送れなくなった状態
【主な症状・特徴】
- 胸の前部に圧迫感を伴う激痛が走り、痛みが30分以上続く
- 背中の左側の痛み
- 動脈硬化や血栓よって冠動脈が詰まる。これらはコレステロールの摂り過ぎ、糖尿病、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、ストレス、加齢などによって起こる
胃に炎症が起きたり(胃炎)、粘膜がえぐられたり(胃潰瘍)、悪性腫瘍ができるもの(胃がん)。
【主な症状・特徴】
- 背中や腰の左側の痛み
- 空腹時や食後の腹痛(食事中は痛みが軽くなる)
- 腹痛(胃のあたり)、胸焼け、胸や胃のむかつき、吐き気、嘔吐、頭痛
- 重症時は吐血や血の混じった便も
- 暴飲暴食、お酒の飲み過ぎ、刺激の強い飲食物、特定の薬剤
- ピロリ菌の感染(慢性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍)
- ストレスや不規則な生活
膵臓の消化酵素の過剰分泌によって炎症が起きるもの(膵炎)や、膵臓にできる悪性腫瘍(膵臓がん)。
【主な症状・特徴】
- 背中の左側の痛み
- みぞおちから左わき腹にかけての痛み
膵炎は急な激痛で、膵臓がんは鈍く痛む。左肩や左背中まで響くことが多く、時には胸や腰にまで及ぶ
痛みは食事をすると強まり、絶食すると軽くなる - 眼、皮膚、体液が黄色っぽく変色する(黄疸)
- 発熱、食欲がない、吐き気・嘔吐、下痢、お腹の張った感じ
- 「膵炎」:アルコールや胆石が原因のものが全体の約2/3を占める
- 「膵臓がん」:詳しい原因は不明
関連項目
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